医薬情報担当者MRの転勤事情

MRと言えば高給取りですが、それと引き替え?に全国転勤がある総合職です。まぁ、MRでなくとも給料が良い職種や大企業の総合職は全国転勤であることが多いですね。

私は2019年10月現在で内資系製薬会社のMRをしています。もうすぐ転職してちょっと違う業界に移るのですが、やはり最初は全国転勤だということが嫌でした。まぁ今でも嫌は嫌なんですが。(笑)

 

他の業界の全国転勤がある総合職はどうかはわかりませんが、製薬会社の全国転勤には会社の癖やその時の流れによって決まる部分があります。

「全国転勤ってことは希望しない地域に急に飛ばされちゃうんだよね!?」と心配している就活生やMRに転職しようと考えている方の参考になるよう、現役のMR(もうすぐ転職)である私パパホワイトが、MRの転勤事情について紹介していきます。

 

全国転勤ってどこからどこまで?

基本的なことですが、全国転勤とは言葉の通り、”全国”に転勤する可能性があります。

北は北海道、南は沖縄まで。全国の都道府県が転勤の範囲です。

 

ただ全国と言っても、営業所がある地域は各都道府県の県庁所在地や人口が多い地域です。なので営業所や住む家は都心エリアなので、「田舎過ぎて何もない!」ということは大抵避けられます。

また石垣島などの離島が担当エリアになったとしても、そこに住めとは言われませんので安心してください。あくまで営業所と住む家は県庁所在地などの都心エリアです。

 

転勤は何年ごとにするの?

一般的には同じ営業所で同じエリアを3年間担当すると、『今年は転勤の辞令が出てもおかしくないかも』と思うようになります。でも大概は5年くらいすると『そろそろ転勤だな』という感覚です。なので、3~5年くらいで転勤するとイメージしておくと良いです。

 

ただ同じ営業所に5年間いても転勤しにくいケースがあります。それは営業所は変わらずに担当先が変わる場合です。担当先が変わると『異動した』とみなされることが多く、転勤カウント(勝手にそう呼んでます)がリセットされます。

 

これらはあくまで一般的な感覚です。人によっては3回連続1~2年で転勤しているという人もいますし、入社以来10年以上同じ営業所という人もいます。

また会社によって担当を長く持たせる傾向にある会社もいくつかあります。7~10年くらいは担当させるといったイメージです。私が知っている限りではどれも中堅の内資系企業です。やはり外資系だとここまで長く同じ場所に留まるというのは耳にしません。

 

配属・転勤地域の融通は効くのか

1.男女での違いはある?

なんとなくイメージとして、「女性は都心部、男性は田舎に配属される」と考えている方が多いですが、男女での配属先や転勤先の差はあまりありません。

「ない」って程ではありませんが、「ある」って言いきれる程でもありません。

 

女性でも全国の色々な地域に配属されていますし、都会から田舎に転勤にもなっています。

一方あくまで傾向としてですが、東北地方には女性MRが少ないです。ただこれは「田舎だと女性がかわいそうだから」というよりは、雪が降るので「運転技術的に男性の方が適している場合が多いから」という理由だと思います。実際に雪が降らない田舎には普通に女性もいますので。

 

また都心部には若い男女が集まることが傾向としてありますので、単純に女性比率が多くなります。なぜ若い男女が集まる傾向にあるかと言うと、単純に若い男女が営業をかけた方が売れるからです。爽やかな青年やキラキラした女性が頑張っている姿の方が、そりゃ応援したくなりますよね。(笑)

 

2.家庭の都合は聞いてくれるの?

全国転勤で一番厄介なのが、家庭の都合で済む場所を決められないということです。

働き始めて多くの人が最初にぶち当たるのが”結婚”による住居の変化です。結婚するお互いがそれぞれ違う県に住んでいたり、一緒に住んでいたのに旦那が転勤になってしまった等の場合です。

 

このような場合、多くの場合はそれぞれの事情に合わせて異動をさせて貰えます。全国転勤と言えど、かわいそうなので融通は効かせてくれます。「配偶者の転勤に合わせて異動させて貰える」といった制度が正式にある会社もあります。

ただし、いつでもすぐに移動できるわけではなくて、期の変わり目での移動になるのでおよそ半年くらいは経たないと異動させて貰えないことが多いです。

 

また結婚ではなく、「家族の体調が悪い」「親の介護がある」などの場合も大概は希望通りに異動させて貰えます。

その他個人的な理由による「家族の都合」と判断された場合は、簡単には希望通りにいかないと思っておいた方が良いでしょう。

 

3.最初の配属地の希望は通る?

こればっかりは何とも言えませんね。基本通らないと思っておいた方が良いです。

新人の最初の配属は希望は伝えられますが、実際ほぼ関係ないです。その年の会社の考え方などもあるので100%ないとは言い切れないかもしれませんが、本人の希望というより、会社の意向で配属地が決まります。

新人の配属地はその年の会社の考え方次第だったり、都市部向き・地方向きの性格だったり能力だったりで決めていますので、絶対ということはありません。同じ会社でも出身地近くに配属させる年もあれば、あえて全く違う地域に配属したりもします。例えば東日本出身者は西日本に配属させ、西日本出身者は東日本に配属させる等です。

 

同期に何人かは親が医者である場合があるのですが、そういう同期は東名阪の都会に配属されたり実家の近くに配属するなど、忖度してないとは言い切れないこともあります。

 

一度配属された後は次の勤務希望地などを出せるのですが、その場合は希望通りに異動させて貰えることも普通にあり得ます。

ただ完全に個人的で大した理由がないのに希望しているような場合は、その希望は通りません。親や家族の事情など、その他しっかりした理由があれば会社も希望を聞いてくれます。

 

年齢別の転勤のしやすさ

1.若い時の転勤

上述したように若い頃の異動は割と希望通りの場合があります。とはいえ、希望すれば必ず異動させて貰えるわけではありません。希望を出しているのに全く異動の話が出ないこともあります。

異動してきた20~30代の社員に「この勤務地を希望していたのか?」と聞いたら、「希望していた」というくらいなもので、長年異動できないこともあれば、全然関係ない地域に転勤になることもあります。

 

ではなぜ20~30代の若い世代だと希望通りの転勤が出来るかというと、その理由は「結婚」です。

結婚する世代は20~30代がピークですが、ほとんどの場合、結婚を理由に配偶者がいる地域に異動させて貰えます。さすがに結婚したのに離れ離れのままというのは酷ですからね。会社も人情的な部分がありますし、一緒に住めないからという理由で辞められても困りますからね。

 

2.管理職になってからの転勤

管理職である30代後半から50歳くらいまでは、まさに「THE 転勤族」という感じです。

この層に入ってしまったら、自分の希望なんて絶対に通りません。一応希望を伝える制度はありますが、管理職についてまだまだ出世街道にいる人たちの中で希望通りに異動している人を見たことがありません。

 

まず平社員から最初の管理職になった時点で、どこに飛ばされるのか本人たちはビクビクしています。まれに昇進しても営業所が変わらないとか、1つ隣の営業所に行くだけとかの人もいますが、その理由が本人の希望によるものなのかは検討しようがありません。

 

管理職になると、東西南北どこに転勤するか全くわからないので、その覚悟を持って突き進むしかありません。

またMRで花形とされる「大学病院担当者」になる場合も、全然希望と関係ない地域に異動させられます。これは役職に関係なく20代のMRでも当たり前に起こることです。

 

私の周りだけの話かもしれませんが、最近の若い世代は、転勤で自分の人生を会社に振り回されるのが嫌で出世したくないと思っている人たちも多いです。

 

3.50代以降の転勤

50歳くらいになってくると所長から支店長、そしてさらに上に行く人と、所長で出世が止まり後は横滑りで違うポストに移る人とに分かれてきます。

まだ出世がある人の場合はまだまだ現役の転勤族です。しかしもうこれ以上出世の道がない人たちは、会社都合の転勤はほとんどなくなってきます。

 

これ以上出世がないとされる人達は、家族などの事情で住みたい地域に異動させて貰えます。若い世代の希望が叶う理由と同じですね。

50代になると残りの会社人生も残りわずかですし、最後は希望を聞いてあげようという理由だと思います。会社がそう明言しているわけではありませんが、実際に製薬会社に所属しているとそういった雰囲気がとても伝わってきます。

だいたいの人達が自分の家族が住んでいる地域や親の介護の理由などで異動させて貰っています。

 

最近はあまり遠くに転勤しない

全国転勤というと、「縁もゆかりもない地域にバンバン飛ばされる」というようなイメージを私は最初持っていました。しかしここ最近の業界事情でいうと、「九州から東北に転勤!」など大きな異動は少なくなってきているように感じます(もちろん、あるはあるんですが)。

 

なぜかというと、社員を転勤させるというのはとてもお金がかかるからです。会社は引越し代金や新しい家の敷金返金などを負担しなければなりませんし、その他にも社員やその家族の交通費などもかかります。それが数人なら良いですが、一回の転勤シーズンで数十人から数百人の異動がありますので、トータルで掛かる費用がとんでもない金額になります。そもそも「そんなにお金を使ってまで転勤させるメリットって何かあるの?」という疑問もあり大きな異動は少なくなってきています。

 

よく言われる転勤を行う理由は、「社員が慣れた場所でダレないため」「各組織に新しい風を吹き込むため」などと言われますが、要するに「組織を循環させるため」ということですね。ただ、本当に社員を転勤させることでパフォーマンスが上がり組織が活性化するのか?と問われると、そこに答えはないんですよね。確証がないというか、そういった結果は出ていないんです。

 

そうなると会社にとっては社員を転勤させることはデメリットが大きくなります。1つ目は前述した莫大な費用がかかること、2つ目は社員が辞めてしまうことです。誰だって知らない土地や、今住んでいる地域より田舎には行きたくないですからね。

そうなると無理に転勤させることもないので、最近では遠くへの大きな異動は少なくなってきている傾向があります。

 

今でもドカーンと転勤させられる会社もありますが、今は同じ支店内での異動や隣の支店への異動など、限られた地域での転勤が多いです。

 

まとめ

MRは全国転勤がある総合職です。製薬会社はもれなくどの会社も日本の医療を支える大企業です。全国展開しているのが当たり前な事業なので、全国転勤があって当たり前と言えば当たり前です。

また総合職である以上、会社の幹部候補として入社してきているので、転勤があって当たり前と考えておかなければならないのかもしれません。

とはいえ、無慈悲に全く知らない土地に急に転勤させられるということはありません。事情があれば希望は聞いてくれますし、大掛かりな転勤というのも最近は少なくなってきているように感じます。

どうせ全国どこに行くかわからないのであれば、最初から沖縄を希望するなど、行ってみたい地域を希望するのはありだと思います。沖縄を希望したら、まずその希望は通ると思いますよ。(笑)

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